自然に生える草

自然とともにあるシンプルな暮らし、庭づくり、ランドスケープ、建築。

カラスノエンドウの刈り取り時期

お題「#おうち時間

 

爽やかな季節になりました。

風はサラサラで土と草の匂い。遠くから草を刈る音と子供たちの声が聞こえてきます。

どこかへ遊びに行くことができなくても、庭の手入れにはキリがないので、楽しめます。

 

桜が散って、ゴールデンウイークともなると、一気に植物が元気になり、雨が降った後は雑草が二倍三倍にも大きくなります。

春まだ浅い頃は、芝生よりも先に青く茂る雑草が殺風景な庭の彩りになります。その年によって植物の勢力に差があるので、今年はどんな植物が増えているか、観察するのもまた面白いです。

 

毎年はびこるのは、カラスノエンドウ

 

ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ

Narrow-leaved Vetch

学名 Vicia angustifolia

マメ科 ソラマメ科

本州から沖縄 ユーラシア大陸

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カラスノエンドウ

河川敷など若干湿気のある場所によく繁殖する植物です。

ピンク紫色の花が咲いて、瑞々しい葉。一つの株から蔓状に長く伸びているので、ボリュームの割りに、抜くのは簡単です。

しかし、マメ科の植物は根に根粒菌を持っており、土を肥やしてくれるので直ぐには抜かないでおきます。

たまにアブラムシが付くのか、益虫のテントウムシもやってきます。

今年もテントウムシを見かけました。

自然な感じがいいですね。

 

ところが、ゴールデンウイークを過ぎる頃になると庭いっぱいに繁殖し、せっかく植えた植物の生育を妨げるうえに、「サヤ」が黒くなりちょっと見苦しい感じになります。黒いサヤがはじけてタネが飛び散ると、次年度はもっとはびこることになるので、サヤが黒くなる前の今の時期が刈り取りにちょうど良い時期だと思います。

全滅させるつもりで刈るのではなく、ほどほどにしておきます。

小さなサヤエンドウは食べられるようなので、食糧難の時代が来たら料理にも挑戦してみたいと思います。🤗

 

コチラはサヤエンドウ

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サヤエンドウ

食用に苗を購入して植えたものです。

写真で見ると似ていますが、実際にみると花も葉もカラスノエンドウの方が小さいです。

サヤエンドウを植えたすぐ脇にカラスノエンドウが茂ってサヤエンドウに覆い被ってくるのでカラスノエンドウにはご退席してもらいます。

 

逆に、根からしっかり抜き取りたいのは、

セイタカアワダチソウナガミヒナゲシ

こちらは毎年見つけ次第、根から抜いているのに、生えて来る外来植物。

 

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ナガミヒナゲシ

 セイタカアワダチソウナガミヒナゲシも根からアレロパシーを出して周辺の植物の生育を強く阻害するイヤな植物ですね。

特にナガミヒナゲシは茎から液が出てそれが服に付くとシミになって取れません。

根っこから抜き取りましょう。

 

ガーデニングの季節の到来ですね。

今年は外出できない分、少しはこざっぱりとした庭に なりそうです。

 

f:id:greenarchi:20200430155252p:plain  テーブルに置いても可愛い小さな植木鉢