自然に生える草

自然とともにあるシンプルな暮らし、庭づくり、ランドスケープ、建築。

泥ネギの季節になると 欲しくなる空間

スーパーに泥ネギが売り出される頃は、晩秋というよりは、もはや冬。

泥ネギは泥がついたまま大量にまとまって売られていますが、綺麗に洗われて袋に入ったものよりもだいぶ安いので、これを買わない手はありません。

 


小さな庭は、ネギを埋めておくような場所すらないのですが、

雑草をほじって、未練がましく残していたナスを引っこ抜いて、ネギのベッドをつくります。土を被せれば保存は完了です。

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夕飯の支度をする時に、ネギを取りに行くと、あたりは真っ暗で、窓から漏れる灯りを頼りにネギを一本土の中から取り出して、皮を剥く間にも、刺すような冷気で凍えそう。冬になったなあと実感します。 寒いと思いながらも、土の中から野菜を取り出して料理できるという嬉しさがあって、ほのかな幸せを感じられる時でもあります。

 


冬になると、やっぱり欲しかったなと思う空間は、キッチンとつながった「冷暗場」

。冷蔵庫に入りきらないような大きなダイコンや、ハクサイ、 ゴボウやタマネギを置いたり、大きな漬け物樽や味噌樽を置くようなストックヤードがあれば、自然のものを色々ストックできます。

 


野菜を洗ったり、作業が出来る庭とつながった土間スペースがあれば、申し分ない、余裕のある豊かな暮らしが出来そうです。

 


残念ながら、私の家には、そのような庭と繋がった土間空間がありません。

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東と南面にぐるりと半屋外の回廊を回しているのですが、この回廊を本当は北側 にもぐるりと回して、その一部を冷暗場にしたかった。どうしてもスペースがとれなくて断念してしまいましたが、冬になって泥ネギを買ってきて植える前に、ちょっと置いておく、陽の当たらない冷暗場があったらいいなと思います。